前回、熱中しているものが二つあって、
その一つは料理であるという話をしたが、
もう一つについて書くのを忘れてた。
そのもう一つとは、『戦国時代』である。
「あーでたでた、男子ってホント好きだよね―」という、
市井で噂するおなごたちの声が今にも聞こえてきそうでござる。
どれぐらい好きかと言うと、それはもう結構なもので、
映画のキャンペーンで「どこそこに行きます」と地名を言われれば、
その土地を支配していた戦国武将をまずもって思い浮かべ、
名古屋へ行けば名古屋城はもちろん、
桶狭間合戦跡まで足を伸ばして一人舞い上がり、
安土城跡の頂上から見る景色を見て”天下布武”に思いを馳せてみる。
もしも合コンとかで戦国武将をお題にして
山手線ゲームでもやろうもんなら百戦危うからず。(その代わりその合コン自体が危うい戦になるわけだが)
まさに戦国時代をキャンストッ・フォーリンラブなのである。
そんな私でも、本格的に興味を持ったのは実はここ数年の話で、
きっかけは2002年放送のNHK大河ドラマ『利家とまつ』と、
故・司馬遼太郎氏の著作によるものだ。
それまでは戦国時代は愚か日本の歴史にすら疎い非国民であった。
もしもその頃の私がヘキサゴンに出演して
日本の歴史についての問題が出されたのなら、
『彼ら』あるいは『彼女ら』に引けをとらない珍回答を
惜しげもなく連発していたに違いない。
年齢も二十歳を越えて、
「もういい大人なんだから大河ドラマの一つでも」という
わけのわからない動機で観はじめた『利家とまつ』だったが、
なんのなんの、これが実に面白い。
その後、「さぞ小難しかろう」という勝手なイメージを理由に
敬遠していた、司馬遼太郎氏の著作に思い切って手を伸ばしてみれば、
小難しいどころか今まで読んだどんな本よりも読みやすいではないか。
最初に読んだのは確か『関ヶ原』だった。
多分に漏れず、私もこの中の島左近という登場人物に憧れた。
かくして司馬遼太郎氏の戦国物を読みあさり、
戦国時代に関する資料も読みあさり、挙げ句の果てには、
「自分がもしも戦国時代に生まれていたならどんな武将になっただろうか」
という、もはや手の施しようもないほど浅はかな妄想に耽った。
「武将になれる」という前提が既に間違っている事を、
いい大人なら早く気がついて欲しい。
ちなみに、誰にも聞かれてないのに答えると、
好きな戦国武将は黒田官兵衛である。
私は、武将の好みも人の好みも、
権謀術数にまみれた野心家が好きなのだ。
読者諸賢。ひきたいのならひいてもらっても構わない。
いいや。こんな話を聞かされて、ひかずにはいられようか。
『ひくのなら、大いにひけよ、ホトトギス』
だがこれだけは言わせて貰おう。
私が幕末にも興味を持ち始めるのは、もはや時間の問題であると。
カントク!
監督の話っていっつも面白いですね!
読みながらふきだすこと数度
それにしても戦国武将好きとは知りませんでした。「タイヨウのうた」や「ガチ☆ボーイ」とはおよそ印象が違う。
ひょっとして今度は戦国物の映画ですかぁ?
投稿情報: どっこい | 2009年3 月17日 (火) 10:08
監督、お久しぶりです。
私は未だに日本史は苦手。
司馬遼太郎さんの小説も読んだ事がない。
実家には沢山あったかと思いますけどね。
信長の頃の話はまぁ~まぁ~何かと情報がありましたけど、幕末はほとんど興味が有りませんでした。
五十嵐貴久著「相棒」と言う小説を読んでから、ちょっと興味が湧いてきましたよ。
なので、そう言ったものも良いかも知れないとは思いつつ、なかなか選ぶのが難しいんですよねぇ~
投稿情報: ふるひ~JMW | 2009年3 月18日 (水) 00:54
幕末ものも面白いですね。
私も新撰組の話など読みふけったことがあります。
投稿情報: きのこ | 2009年3 月22日 (日) 12:48