ガチ☆ボーイは先に説明したような
学生プロレスを扱った映画ではあるが、
場面によってはかなり激しいプロレスシーンがある。
ガチ☆ボーイにおけるプロレスシーンは
全てみちのくプロレスさんに監修して頂いている。
つきっきりで指導して頂いたのは、
みちのくプロレスの新崎人生さん、野橋真実さん、
バナナ千賀(現ヘラクレスオオ千賀)さん、レイさん、
そして、シーラカンズ安藤銀二郎役でも
出演しているフジタJr.ハヤトだ。
プロレス技と言えばその見た目の派手さにばかり目を奪われるが、
実際に人体に与えるダメージは想像を絶するものがある。
そのため、技をかける技術と同じかそれ以上に、
ダメージを最小限に抑える「受け身」の技術が
要となってくるのだ。
練習中、撮影中のケガだけは断じて避けなければならない。
プロレスという激しいスポーツをするわけだから、
全くケガをしないというのも不可能だろうが、
できる限り最小限に抑えたい。
新崎人生さんも同じ考えだったらしく、
まずは受け身中心のトレーニングを組んでいた。
クランクインの一ヶ月前から、都内のリングを借りて
役者たちのプロレストレーニングが始まった。
まずは柔軟。
身体を柔らかくするのは
怪我を避けるためにとても大事だ。
そして受け身。
また受け身。
ひたすら受け身。
あぁ受け身。
雨の日も、
風の日も、
夏の暑い日も、
燃えるゴミの日も、
燃えないゴミの日も、
老いも若きも、
俺もあなたも、
甥っ子も姪っ子も
ブルータスお前も、
明けても暮れても受け身の練習である。
それが終わるとロープワーク。
ロープの反動を利用して走る、アレである。
テレビなどでプロレスを見ていると、
実に軽々とこなしているように見えるロープワークだが、
あのロープ、実は中に頑丈なワイヤーが入っていて、
素人がやると寄りかかるだけで激痛が走るという、
拷問さながらの代物なのである。
そのロープにほぼ全速力で突入して跳ね返っている
プロレスラーたちには驚嘆させられる。
雨に打たれた五十嵐君が、
家の玄関で服を脱いだ時に見える脇の下の痣、
あれは、ロープワークの痣を表現した物だ。
素人がやると、本当にああいう痣ができる。
というわけで当然、役者たちにもそういう痣ができた。
それが終わると、腕立て、腹筋、背筋などの、
基本的な筋力トレーニングの宿題が課される。
役者のみなさんは本当によく頑張って下さったと思う。
(つづく)
監督、またまたこんにちわっ!
ロープって、フワフワしたものでも巻いているのかと思っていたら、凄く痛そうなものなんですねぇ~(>_<)
知りませんでしたよ。
ガチ☆ボーイ出演陣の努力も垣間見えましたし、是非DVDを・・・いつですか?
投稿情報: ふるひ~JMW | 2008年7 月16日 (水) 23:26
そういう努力が積み重なってあの熱のこもったラストシーンに繋がっていったんですね。
ロープがそんなに痛いとは知りませんでしたがマットに落ちるシーンなんかは本当に痛そうでした。
投稿情報: きのこ | 2008年7 月17日 (木) 15:50