どんな人でも自分のポケットの中に最低でも一匹
或いはそれ以上のモンスターを飼っている
すべての優しさを否定する臆病なモンスターもいれば
尻尾を千切れるぐらいふる可愛らしいやつもいる
もちろん 牙を剥くような醜く恐ろしい獣もいるだろう
決して任天堂のあのゲームの事を言ってるわけじゃないピカ
カラッカラの雑巾の最後の一滴を捻り出すようにしながら
自分の持てるすべての力をかけて乾坤一擲の大事に臨んでいる時
そいつらはヒョイとポケットから飛び出して目の前に現れる
ある人は仕事で出会い ある人は恋愛で出会い
ある人にとっては映画を作っている時にしばしば
その都度新しいモンスターが飛び出してくるらしい
今まで見たことの無かったその生き物と初めて向き合い
その醜貌に思わず目を背け
そいつが内包する底知れない重力に恐れ慄く
過去に初めてそれらと出会ったであろう人々の中には
余りの剥き出しの姿に耐え切れず逃げてしまう者もいた
果敢に挑んで喰われてしまう者もいた
かくなる上は背を向けて逃げてしまおうか
そうでなければ箱詰めにして神社に捨ててこようか
でも心のどこかでわかっている
戦ったり逃げたりするべき相手は本当はこいつじゃない
どうにかこうにかもう一度捕まえて
自分の食べ残しでも与えながらポケットで飼い慣らすべきと
だがこれが実に難しい
もしかしてあのゲームは
こういう事を比喩的にとらえた文学作品ではなかろうか
だとしたら恐るべし
任天堂クリエイティブチーム
悪戦苦闘!
崖っぷちの深呼吸
一所懸命!
武蔵:
我が事に於いて、後悔する事無し
Positive thinking
投稿情報: ハリマオ君 | 2010年4 月 7日 (水) 00:29
監督もモンスターを飼っているんですね。そして日々戦っている。
人間だれしもモンスターに出会う事もあるんでしょうが、その時に立ち向かって、あるいは飼いならしてうまく共存できたらと思います。
投稿情報: どっこい | 2010年4 月 7日 (水) 10:24