世界にごまんとあるウェブページの中で
アクセスしやすさランキング最下位を
ぶっちぎりで独走中であると思われるこのページを、
あろうことか既に見つけられた皆々様。
あっぱれ。
さぁ、今すぐCIAにとらばーゆだ。
さて、話は変わるが。
今年の1月1日の0時の瞬間は靖国神社で迎えた。
別に時計を見ていたわけではなかった。
人々で溢れかえった初詣の列に並んでいる時に、
突然、列の前の方の群集が微妙な盛り上がりを見せたので、
「ああ、0時を回ったんだな」と認識したのだ。
よくよく考えてみれば、屋外で0時を向かえたのは
今回が生まれて初めてだったかも知れない。
子供の頃、我が家の0時の瞬間と言えば、大体の場合、
両親と姉兄と共にコタツを囲んで、ミカンやポテチでもつまみながら、
テレビの中で繰り広げられる派手なカウントダウンと共に迎え、
「初トイレ」であるとか、
「初おなら」であるとか、
「初トイレ待ち」であるとか、
愚にもつかない動詞たちに
“初”という誉れ高い称号を与えて失笑するという、
実にアホくさく、チャーミングな瞬間ばかりであった。
そういうわけで、子供の頃の俺は
家の外で向かえる派手なカウントダウンに強く憧れていた。
テレビを通じて報道されるカウントダウンの瞬間に
イメージを侵食されていたせいもあるだろう。
テンションの上がりきった群集の中で、
「3!・・・2!・・・1!・・・0!」と声高に叫び、
人々は周囲も憚らずに歓喜の声をあげ、
そばにいる友人知人を抱きしめ、
ついでに隣にいる知らないオッサンも抱きしめ、
前が見えなくなる程の紙吹雪が舞って、
ぺっぺっ、と口の中に入ったそれを吐き出す。
その中で狂気乱舞する自分をよく想像してみたのだ。
もっぱら、ニューヨークのタイムズスクエアで繰り広げられる
カウントダウンイベントに強く影響された妄想だ。
いつか自分が大人になって屋外でその瞬間を迎える時は、
きっとそんなテンションの中にいるに違いない。
嗚呼、そうに違いない。 by 小泉少年
と、そんな事を幼心に思っていたことを、
靖国神社の初詣の列に並んでいる時に思い出した。
ところが、期せずして、
初めて外でのカウントダウンを迎えることになった
靖国神社での盛り上がり方は実にささやかなものだったので、
今にもクシャミが出そうなのに出なかった時のような、
「こんなはずじゃなかった感」を胸に抱くことになった。
言うなればそれが今年の俺の、
「初こんなはずじゃなかった感」だったのである。
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